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陽気なスペインの厳粛なイベント【セマナ・サンタ】 見どころや楽しみ方をご紹介

      2016/04/03

『セマナ・サンタ』とはイースターの前1週間にスペインのセビリヤで開催されるキリストの受難を記念したイベントです。規模の大きさから、「セビリヤの春祭り」と並んでセビリヤ2大祭りと称されています。

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出典 okuhain.arukikata.co.jp

 

セマナ・サンタはイエス・キリストがエルサレムのゴルゴダの丘にて処刑されてから復活するまでの苦しい1週間を偲ぶ期間の事をいいます。

「受難週」とも言われているこのイベントは、多くの学校がお休みになるいわば春休みやお盆休みのような期間です。明るく楽しいお祭りというよりは、宗教的な意味合いの強い行事に近いお祭りの為か、あまり日本では知られていません。
しかし、圧倒的な迫力と神秘的な世界観のパレードが体験できるため、おすすめしたいイベントです。

2016年のセマナ・サンタの見どころや内容、日程についてまとめましたので、ぜひ興味のある方は参加してください。

 

セマナ・サンタってそもそも何?

キリスト教におけるイースターはキリストが復活した事を祝うお祭りですが、セマナ・サンタは復活するまでの1週間、キリストに降りかかった受難を偲ぶ意味をもちます。

そのため、イースターなどの復活祭に比べると厳粛で鬱々とした雰囲気なので、お祭り!というイメージとは少し違います。

 

◇イエス・キリストの受難とは

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出典 blogs.yahoo.co.jp

イエスが首都エルサレムに入った日のことでした。
神聖な神殿で金銭を設けようとしていた商人を追い出したイエスは、翌日自分が磔刑にかけられる事を知りました。かの有名な『最後の晩餐』の最中、弟子たちに遺言を残します。

その内容は、『自分は明日十字架にはりつけにされるが、3日後に復活する』という弟子たちも驚いてしまう内容でした。

そして晩餐は終わり、いつものようにお祈りに向かったオリーブ山でイエス・キリストは身柄を拘束されてしまいます。その後十字架を背負わされたキリストはゴルゴダの丘まで歩いて登ります。

裏切った13番目の弟子、ユダの事も、自分を非難する人や十字架にかけた人々も恨まず、許すように祈りながら、イエスは十字架にはりつけられました。

予言通りイエス・キリストは3日後復活を遂げることになりますが、復活までキリストが周りを許しながら、受けた受難を偲ぼうという式典がセマナ・サンタです。

 

内容と見どころ

◇大きな像を信者たちが動かすプロセシオン

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出典 d.hatena.ne.jp

プロセシオンとは聖行進を意味します。
教会からパソと呼ばれるキリストやマリアの聖像を山車に乗せ、カテドラル(大聖堂)までお神輿の様に信者達がゆっくり運んでいきます。カテドラルまではナサレノと呼ばれる巡礼者達が先導します。

ナサレノ達はカピロテと言われるおそろいの服に目だけ穴を開けた背の高い三角帽をかぶっているので、日本人の目から見ると少し怖いような、はっきりいえば異様な光景です。

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出典 photohito.com

ナサレノの中にはペニテンテと呼ばれる懺悔する人、苦行者の役割を担っている方がいます。ペニテンテは肩に木の十字架を下げて聖行進に参加します。

また、コスタレロと呼ばれる人々が聖行進の中で重い聖像を担ぎます。1人にかかる重さが40キロとも言われる聖像を半日掛けてゆっくり運ぶので、かなりの重労働です。中には行進中命を落としてしまうコスタレロもいるほどです。

そこまでの重労働なので交代制と思われる方も多いと思いますが、ペニテンテもコスタレロも選ばれることは大変名誉なこととされ、参加制で教会にお布施を払って参加しているそうです。

キリストがどの様な気持ちで受難の日々を過ごしたのかを進んで体験し、思いをはせようということですね。

 

◇セマナ・サンタの時期にしか食べられないお菓子

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出典 txoko1.blog63.fc2.com

セマナ・サンタの時に食べられるお菓子で『トリハ』というものがあります。

キリストの肉とされているバゲットに、キリストの血とされているワインと牛乳、砂糖と卵をしみこませて油で揚げ、はちみつをたっぷりかけていただきます。

大人はリキュールに浸して食べることもあるそうです。ちょっとしゃばしゃばしたフレンチトーストの様なものと言えばわかりやすいでしょうか。

一般的には家庭で作るそうなのですが、セマナ・サンタの時期限定のお菓子としてスペインで販売もされているそうなので、見つけたらぜひ買ってみてください。

 

開催日時と場所

セマナ・サンタは復活祭の日付よりさかのぼって一週間前からとりおこなわれます。

復活祭の日付自体が、その年の春分の日のあとの最初の満月なので、セマナ・サンタの日付も毎年変わります。

2016年の復活祭は3月27日ですので、セマナ・サンタは一週間前の 3月20日(日)から3月27日(日) まで行われます。

開催場所は各地のキリスト教の教会です。なかでも有名なのは、100台以上のパソが参加するスペインのセビリヤ地方で行われるものなので、セマナ・サンタに参加する際はぜひスペインで体験してください。

 

会場まではどうやって行く?

スペインにはもちろん飛行機で行きます。
日本からスペインまでの直行便はありませんので、まずはヨーロッパの主要都市(パリ、ロンドンなど)まで飛びましょう。その後マドリードやバルセロナ行きの飛行機に乗り換え、さらに国内線でセビリヤに入るのが主な方法です。

日本からの所要時間はおよそ15時間から18時間で、時差は8時間です。

セマナ・サンタの期間は世界各地で長期休暇になりますので、早めの旅行計画が大切ですね。

 

まとめ

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出典 chocoblogg.blog55.fc2.com

いかがでしたでしょうか?

セマナ・サンタはとても厳粛なムードで開かれるお祭りですが、体感しておくことでキリストの受難を理解し、その後に続くイースターでは大いに盛り上がれそうですね。

ちなみにキリスト圏の人々はセマナ・サンタの期間、おうちで粛々と過ごしているかと思いきや家族で過ごせるまとまった祝日ということもあり旅行に行く方が多いそうです。

宗教色の強いイベントなので気軽に参加出来ないと思われがちですが、各方面の 海外からの観光客も多数 訪れますので、安心してください。

日本ではまず体験できないガチなイベントですが、キリスト教の世界観を味わいたい方は是非参加されることをお勧めします。

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