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対ムスダン破壊措置命令でイージス艦展開|過去の実績とその意味を考察

      2016/06/22

本日2016年6月21日に破壊措置命令が自衛隊に出されました。防衛省内にはPAC3の配備、日本周辺海域にはSM-3を搭載したイージス艦が展開とあわただしい様相を見せ始めています。皆様お察しの通り、北朝鮮が発射用意をしているムスダンを迎撃するためです。

4月以降4回連続失敗中のムスダンを、また発射しようとは毎度毎度ご苦労様です。とはいえ、日本としては万一に備えて万全の迎撃態勢を整えておかねばなりません。

ムスダン破壊措置命令_イージス艦_001

さて、北朝鮮が弾道ミサイルを所持して以降、頻繁に聞くようになったこの破壊措置命令。どのような意味があるかご存知でしょうか。

今回は破壊措置命令について、その意味やこれまでの対応内容、実績などをご紹介していきます。

 

破壊措置命令の意味

ムスダン破壊措置命令_イージス艦_002出典 http://blog.livedoor.jp/kaigainoomaera/

破壊措置命令とは、弾道ミサイル等が飛来・落下する恐れがあり日本国内へ重大な被害が生じる可能性がある場合に、防衛大臣が自衛隊へ向けて発令する命令のことです。

基本的には内閣総理大臣の承認を経て発令されますが、非常時には非公表で承認なしに発令されることもあります。

根拠は自衛隊法82条の3に規定されている自衛隊の行動にあり、日本領空及び公海において弾道ミサイルを撃破します。

 

発令後の対応内容

当然ですが、目的はミサイル防衛です。自衛隊はこの目的を達成するために行動することになります。

具体的には、航空総隊司令官を指揮官として ※BMD統合任務部隊 がまず編成されます。

ここで編成される主力部隊は2つで、航空自衛隊の地対空ミサイル(PAC-3)部隊と海上自衛隊のイージス艦部隊です。この2部隊が中心となって、迎撃準備及び破壊措置を実行していくことになります。

※統合任務部隊(JTF:Joint Task Force)とは、陸上自衛隊・海上自衛隊・航空自衛隊のうち、2つ以上の軍種を統合し運用を行う部隊のこと。単一部隊では遂行困難な複雑な任務内容に対して、迅速かつ確実に任務達成することを目的に組織されている。主に非常事態や大規模災害時などの有事に応じて編成されるものであり、軍種を越えて緊密に連携した行動を取れることが強み。

BMD統合任務部隊は、この内特にミサイル防衛を見据えて組織されるもののことを言う。指揮官は航空総隊司令官で、配下に航空自衛隊の警戒部隊、地対空ミサイル部隊、海上自衛隊のイージス艦部隊を置く。

 

破壊措置命令実績

規定が設けられた2005年以降、公表されているのは2009年3月27日、2012年3月16日、2012年12月7日、2013年4月7日、2016年1月29日(公表は同年2月2日)、2016年3月16日の計6回です。公表されていないものも含めれば10回近くに上るでしょう。

全て北朝鮮の弾道ミサイル発射準備に合わせて発令されています。ただ、幸いにも実際に弾道ミサイルを破壊したことはなく、日本に直接的な被害はまだありません。

実験ではイージス艦のSM3による弾道ミサイル迎撃に成功しており、破壊措置命令の迅速性もあり、準備は万全ではあります。しかし、もちろん実戦では経験がないことですので、今後どこまで迎撃の精度を上げられるかが課題にはなってくるでしょう。

 

まとめ

破壊措置命令の意味やこれまでの実績についてご紹介しました。

北朝鮮が中距離弾道ミサイル【ムスダン】発射|射程距離は?威力は?

相も変わらず東アジア情勢は、中国・北朝鮮のおかげで落ち着くことが全くない状況です。彼らがどれだけ挑発しようが、無茶をしようがスキのない日本の防衛体制を見せつけておくことが抑止力になることは間違いありません。

予断を許さない状況は今後もしばらく続くでしょうが、自衛隊の皆様には引き続き防衛強化に邁進して頂きたいところです。皆様の献身ぶりには本当に頭が下がります。

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