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安倍首相パールハーバー(真珠湾)訪問を表明|日本の現職首相として史上初

   

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先日2016年12月5日、安倍首相が太平洋戦争のきっかけとなった地パールハーバー(真珠湾)を訪問すると発表がありました。現職の首相が現地を訪れるのは史上初めてのことで、画期的な出来事と言えるでしょう。

2016年は真珠湾攻撃から75周年という節目の年でもあり、現地ハワイでも日本国内でも概ね好意的に受け止められているようです。ただ、オバマ大統領の任期がごくわずかであることやプーチン大統領との首脳会談を目前に控えていること、国内ではクリスマス解散説などもささやかれる中での非常にバタバタしたタイミングでの発表だっただけに様々な憶測が飛び交っています。

真珠湾訪問する意義は何なのか、このタイミングになったのは何故なのか、アメリカ・日本ではどのように受け止められているのか、本記事ではこれらの疑問にお答えしていきたいと思います。

 

パールハーバー(真珠湾)とは

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出典 http://blog-imgs-44.fc2.com/

アメリカ海軍太平洋艦隊司令部などが置かれているハワイ州オアフ島の入り江の一つを指します。アメリカ海軍の重要軍事拠点の一つでもあります。

真珠湾が重要な意味を持つようになったのは第二次世界大戦中の出来事に由来します。1941年12月8日未明、旧日本海軍が真珠湾を奇襲攻撃し太平洋戦争開戦の火ぶたを切ったのです。日本軍の一方的な攻撃により、アメリカ海軍は死者2000名以上、艦船の沈没・損傷18、航空機の撃破・損傷347と甚大な被害を与えました。一連の攻撃により、アメリカ太平洋艦隊の戦闘部隊はこの時点での戦闘能力を喪失するまでになったと言われています。

アメリカ海軍が何もできず完膚なきまでに叩きのめされたことを知らされた、時の大統領フランクリン・ルーズベルトは翌日アメリカ国民にラジオ演説で結束を呼びかけます。これが「アメリカ合衆国恥辱の日」のフレーズで有名な対日宣戦布告演説です。

アメリカ国民全員にとって忘れられない日となったこの瞬間から「リメンバーパールハーバー(真珠湾を忘れるな)」を合言葉に、アメリカは日本への激しい敵意を抱き一致団結していくのです。

アメリカ人にとって真珠湾攻撃は、第2次世界大戦を最も象徴する出来事だったと言えるでしょう。

 

真珠湾訪問の意義

安倍首相が日本の現職首相として初めて真珠湾を訪問することは歴史的にも大きな意義があります。かつて第2次世界大戦で最も憎み合った両国間の象徴的な場所に訪れるということは、「平和と和解」を国内外に発信する重要な意味を持っていると言えるでしょう。

オバマ大統領の広島訪問と安倍首相の真珠湾訪問で、先の対戦の悲しみを乗り越え手を携えていく平和へのメッセージが、より強く世界へ向け届けられる重要な一歩になると考えられます。

 

何故このタイミングなのか?

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歴史的なイベントとなる真珠湾訪問ですが、何故このタイミングでの発表なのでしょうか。プーチン大統領との首脳会談を直前に控え、年内の総選挙も噂されているこの時期での慌ただしい発表となったのにはどのような意図があるのでしょうか。

 

日本の意図

最大の目的は日米同盟をより緊密にすることであり、真珠湾訪問はこれを国内外にアピールする絶好の材料となります。北朝鮮のミサイル問題、東シナ海と南シナ海で覇権を狙う中国など、アジアで不透明な状況が続く中で日米同盟は欠かせないものであり、今回の訪問で日米がより固い絆で結ばれていることを示す狙いがあると思われます。

ロシアへの急接近を快く思っていないオバマ政権への配慮もあると考えられます。プーチン大統領の訪日前に発表することで、日米の連携の強さを再確認する契機にしたのではないでしょうか。また、ロシアに対しては、日ロ首脳会談前に日米の戦後和解を見せつけることで、戦後処理ができていない北方領土問題へ楔を打ち込む意味合いもあると思われます。

また、トランプ次期大統領就任が間近に迫っていることもあり、新政権発足後も良好な日米関係を継続できるよう事前に布石を打ったとも考えられるでしょう。

 

アメリカの意図

アメリカにとっても日米同盟の緊密化を国内外にアピールすることはメリットがあります。取り分けアジアでのプレゼンスを示すことはアメリカの国益にもかなっており、不透明な情勢が続くアジアでの日米同盟強化は中国・北朝鮮への強いメッセージとなることでしょう。

また、日本の首相を始めて真珠湾に訪問させるのは、オバマ政権の最後の外交成果として大きなアピールになります。政治的レガシーとしても価値あるものとして評価されることになるでしょう。

 

アメリカと日本国内の反応

日本の現職首相が初めてパールハーバーを訪れることを、当事国であるアメリカと日本国内はどのように受け止めているのでしょうか。

 

アメリカの反応

当事国のアメリカは、概ね好意的に受け止めているようです。ホワイトハウスのアーネスト報道官は「真珠湾訪問は平和と和解を追求する意義を強調するものになる」と評価し、安倍首相の訪問を歓迎する意向を示しています。

また、知日派として有名なアーミテージ元国務副長官は「安倍首相の訪問は非常に良いことだ。」と述べ、今回の真珠湾訪問を高く評価しています。さらに、「訪問自体に非常に意義がある」として謝罪は必要ないとの認識を示しました。

退役軍人もハワイ現地の人も概ね訪問を歓迎しており、戦後和解の象徴的な出来事として受け止められているようです。

 

日本国内の反応

国内でも日本の現職首相初の真珠湾訪問ということで評価されています。広島・長崎の被爆者の人たちや真珠湾攻撃に参加した人たちからは、「これをきっかけに日米の本当の友好が築かれれば」「心の終戦につながる一歩になってほしい」と戦争を繰り返してほしくない切実な願いと共に、今回の訪問を高く評価する声が多く聞かれたようです。

戦後総決算を標榜する安倍首相の真珠湾訪問が、日米和解の象徴的な出来事として前向きにとらえられているのは大変喜ばしいことと言えるでしょう。

 

まとめ

ここまで、安倍首相の真珠湾訪問についてご紹介してきました。

オバマ大統領の広島訪問|歴史的背景とアメリカの思惑まとめ

2016年はオバマ大統領が現職のアメリカ大統領として初めて「広島」を訪問し、さらに安倍首相が現職の日本首相として初めて「真珠湾」を訪問する歴史的な1年となります。日米の戦後和解を象徴する出来事が見られることを喜ばしく思うと同時に、戦争を2度と繰り返さない思いを一人一人が強く持つきっかけとしなければなりません。

戦争で犠牲になった全ての人の心が、今回の訪問で少しでも癒されることを願います。

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