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過ぎ越しの祭り(ぺサハ) 2016年の日程と由来

      2016/06/07

イスラエルの一大イベント「過ぎ越しの祭り」はユダヤ人にとって、かつての奴隷解放を祝う重要な祭りです。

巡礼地であるエルサレムには世界各国から沢山のユダヤ人が訪れ、街は沢山のイベントとともに祝賀ムードに包まれます。
日本人にとっては馴染みが薄いですが、ユダヤ人にとっては欠かせない祭りなんですね。

今回はこの「過ぎ越しの祭り」について、由来や見どころ、2016年の日程までご紹介します。

過ぎ越し_001 出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E8%B6%8A

 

過ぎ越しの祭りとは?

「過ぎ越しの祭り」とは、奴隷から解放されたユダヤ人がエジプトを脱出し、自由の民になったことを祝うイスラエルの祭りです。ヘブライ語で「ぺサハ」と呼ばれます。

祭り期間中、種=酵母を含む食品を食べてはいけないという聖書の命令により「種入れぬパンの祭り」という呼び名も持っています。祭りではその他聖書に則り、様々な儀式を行います。

ユダヤ暦ニサン月14日夜から一週間行われ、初日と最終日は国民の祝日になります。太陽暦でいうと4月ごろに当たり、2016年は4月11日から4月18日の日程で開催される予定です。

現在ではイスラエルだけでなく世界各地でイベントが行われる盛大なものとなっているようですね。

 

過ぎ越しの祭りの由来と特別な儀式

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出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%8E%E8%B6%8A

 

◇ユダヤ教の歴史的意義を持つ祭り

 

由来については古事に記されています。

ユダヤ人は400年もの間エジプトで奴隷として扱われていました。神のお告げを聞いたモーセという一人のユダヤ人がエジプト王ファラオへ奴隷を解放するよう申し出たのです。

ファラオがこれを拒否したため、神はエジプトに十の災いを与えました。その最後の災いが、エジプト中の初子をすべて殺すというものでした。

このとき神は、子羊の血で門口に印をつけたユダヤ人の家だけは過ぎ越してゆき、ユダヤ人たちは生き残ることができました。

これが「過ぎ越しの祭り」の由来です。

聖書には、この記念日を特別な儀式で迎えるよう記されており、宗教的にも大切な祭りとなっています。

 

◇過ぎ越しの食事(セデル)

祭り当日、家族や親戚が集まり「過ぎ越しの食事(セデル)」をします。

・四杯の葡萄酒
・羊の骨
・煉瓦を表すハローセスというナッツの甘い混ぜ物
・苦難を表す苦菜
・和解のささげものを象徴する玉子
・種入れぬパン(マッツァ)といわれるイーストを入れないクラッカー状のパン

これらを、祈祷や神に感謝をささげる讃美歌、過ぎ越しの由来や古事の朗読などどともに、「ハガダー」という決められた式次第に則って食していきます。

現在では世界各地で祝われていますが、その際は食事の最後に「来年こそはエルサレムで」と唱えることが決まり文句になっているようです。

 

過ぎ越しの巡礼

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出典 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%86%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%A3%81

 

◇巡礼地エルサレム

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出典 http://www.businessinsider.com.au/views-of-jerusalem-2014-11

エルサレムはイスラエルの東部に位置し、標高800メートルの小高い丘上の都市です。

日本との時差はマイナス7時間、ベストシーズンは5~10月です。雨は比較的少ない地域です。

人口は約80万人。ユダヤ教のほかキリスト教、イスラム教の三大聖地となっているため多くの信者たちが生活しています。

聖地ということで紛争を避けていますが、旧市街地ではいたるところに兵士が見張っています。一人歩きは避け、パスポートは常に携帯した方が良さそうですね。

また、軽率に政治や宗教の話をすることはトラブルの原因になりかねませんので注意が必要でしょう。

 

◇ユダヤ教の聖所エルサレム神殿

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出典https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%98%86%E3%81%8D%E3%81%AE%E5%A3%81

過ぎ越しの祭りは聖書に巡礼が定められており、この日のために世界中からイスラエルへと多くの人が集まってきます。
中でも、ユダヤの神であるヤハウェの聖所エルサレム神殿には数多くのユダヤ人が礼拝に訪れます。

エルサレム神殿には「嘆きの壁」というものがあります。

かつてユダヤ人による反乱が起こり、ローマ軍が神殿を破壊し西側の壁のみが残りました。その当時多くのユダヤ人が死者の名を壁に向かい嘆いていたことに由来しています。

「嘆きの壁」に向かい沢山の信仰者が現在も祈りを捧げます。

その際ユダヤ人たちは黒い帽子に黒いコートという正装で集まるのです。

 

◆祭り中の街の様子

祭り中の一週間はイースト菌が入ったものは一切食べてはいけません。そのため商店やレストランではパンやビールは店頭から姿を消します。

代わりに祭り用の種入れぬパン(マッツァ)が売られます。

この時期に旅行に行くとホテルでも同様の食事が出てきますので、ちょっとびっくりするかも知れません。ただ、ペサハの雰囲気を味わえると思えば楽しいですよね。

街では様々なイベントが行われ、まさに祝賀ムードとなります。日本のお正月のように大掃除してからこの一大イベントを迎える家庭も少なくありません。

 

まとめ

いかがでしたか?
あまり日本では知る機会にも触れられなかったかも知れませんが、魅力は感じて頂けたでしょうか。

とても神聖なお祭りですが街では沢山のイベントも行われるそうです。

歴史が好きな方や異文化に触れてみたい方なら体験してみるのも良いでしょう。
世界は本当に広いんだなと改めて感じれると思いますよ。

興味のある方は是非、ユダヤ教最大のイベント「過ぎ越しの祭り」を体験されるのは如何でしょう。

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