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ベトナムと中国が衝突間近?南シナ海でベトナム領海を侵犯した中国船が拿捕される

      2016/06/21

東南アジア諸国とあちこちで衝突しながらも、おかまいなしに海洋進出を強める中国。今度はベトナムの領海を侵犯し、中国船がベトナム当局に拿捕される事態となりました。

中国ベトナム衝突_001

出典 http://www3.nhk.or.jp/news/

歴史的にも関係の悪い両国が今話題の南シナ海を舞台に、何を争っているのか今後どうなっていくのかを紐解いていきたいと思います。

 

中国とベトナムの関係史

ベトナムの発祥は 紀元前1000年頃 と言われています。現在のハノイ周辺に定住したベト人が祖先です。

地理的な近さもあり、ベトナムは常に中国からの脅威にさらされてきました。 紀元前111年 後漢の武帝による制圧からは、長きにわたる支配を受けることになります。その後断続的に独立闘争はあったものの、 938年 の唐滅亡までは中国の属国としての歩みを続けることになります。

以後フランスの植民都となる 1887年 まで独立を維持するのですが、その約900年間に中国とは(史実に残っているだけでも)十数回の戦争を交えいずれも中国を退けてきました。

直近では、 1979年 の中越戦争でも勝利しています。この時は1か月足らずで中国を撤退させています。

このように、ベトナムと中国は長きにわたる抗争の歴史があり、且つベトナム独立以降は中国の勝率は1割以下という屈辱的な結果になっているのです。

現在は南シナ海での両国間の領有権問題がクローズアップされていますが、このような歴史を見てみるとメンツにこだわる中国が引けないのは想像に難くないでしょう。

 

南沙(スプラトリー)諸島領有権問題

この地域は第二次世界大戦以降、多くの国々の領有権主張がされてきました。

中国ベトナム衝突_002出典 http://is-factory.com/

こちらは、現在の南シナ海での各国の領有権主張を示した図です。東南アジア各国が主張する領有権主張などまるでなかったかのように、中国がメチャクチャな主張をしているのがよく分かるかと思います。周辺海域の国々が争うのはまだ分かりますが、中国は南シナ海全体を自国の領海にしようとしているため話が非常にややこしくなっています。

その上での強引な中国の人工島建設及びそれに対抗するアメリカのフリーダム・オブ・ナビゲーション作戦の敢行などもあり、なかなかに複雑な様相を呈しています。

歴史としては、ベトナムを植民地支配していたフランスが南沙諸島領有宣言の最初の国になります。日本の植民地支配などを経て、第二次世界大戦後は中華民国(現台湾)⇒フィリピン⇒南ベトナム⇒中国⇒ブルネイの順で領有権主張がなされてきました。

複数国による領有権主張がなされてきましたので、小競り合いもこれまで数多く起こっております。中でも中国とベトナムは2度も軍事衝突しており、それが 1974年 の西沙諸島の戦い、 1988年 の南沙諸島海戦です。

共に中国軍の勝利で終わりましたが、南沙諸島海戦については戦争と言うよりは中国軍の一方的な虐殺と言えるでしょう。岩礁のベトナム国旗を守っていた非武装のベトナム兵士を、中国戦艦の37mm対空砲で消し飛ばしたのですから。この中国軍の暴挙で64名のベトナム兵が犠牲となり遺体が見つかったのは3名のみだったそうです。

そして、この地域での中国の暴挙は現在もエスカレートしており、このままでは米海軍の言う通り 「南シナ海が中国の湖となってしまう」 日もそう遠くありません。早く国際社会が一致団結して中国の暴走を止めなければいけないでしょう。

 

今後も中国とベトナムの軍事衝突はあり得るのか?

結論から言ってしまうと十分にあり得ます。もちろん偶発的なものも含めてですが。

出典 http://jp.reuters.com/

南沙諸島海戦以降も、ベトナムが実効支配している島や前線基地は多くあり中国はこれに強い不満を持っています。昨年から日本でも話題になり始めた、中国の人工島造成と軍事用滑走路の建造などはベトナムへの威嚇の意味も多分に含まれています。

当然ベトナムは中国との軍事衝突に危機感を持っており、ここ10年での軍備増強はベトナム戦争以降で最大のものとなっています。ロシアより潜水艦6隻を購入し、ゼロベースでの海軍抑止力を築き上げようとしていることも見逃せないでしょう。南シナ海での運用は既に実施されており、第一弾の哨戒活動による警戒は始まっています。

中国ベトナム衝突_004

ただ、海軍同士がまともにぶつかっては現ベトナムに勝ち目はありませんので、最大の目的は心理的な不安を与え外国投資家をパニックに陥らせ経済的打撃を与えることだろうと推測されています。具体的には南シナ海を通過する中国の石油タンカーや貨物船などを沈めることで打撃を与えるものとみられます。

全面戦争に突入するようなことにはならないよう願うばかりです。。。

 

まとめ

中国とベトナムの険悪な歴史と現在のにらみ合いの関係までご紹介してきました。

中国の無法者ぶりは世界中に知られていますが、国際的な批判など彼らは意に介していません。正確に言うと、自国の国益と国外の批判を天秤にかけ前者の方にメリットがあれば迷いなく断行します。

南シナ海問題は日本に無関係とは言い切れません。同様の手法は尖閣諸島に対しても既に実行されています。まだ初期段階で実効支配はされていませんが、もたもたしていると日本の領海も食い荒らされてしまいます。

中国が国際社会の声に耳を傾けないのなら、日本は断固たる自衛措置をとらなければなりません。その上で国際世論を味方につけ、中国の暴走を食い止められるよう全力を挙げる必要があるでしょう。

ベトナムや東南アジア諸国の窮状を国際社会が理解し声を強め、何とか中国の自制を促して欲しいものです。

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