『セビリアの春祭り』とはスペインで一番華やかなイベントと称されるお祭りで、毎年4月頃開催されています。
フラメンコ衣装に身を包み闘牛イベントなどのスペイン要素がふんだんに盛り込まれているため、スペインが初めての方も大満足いただけるお祭りです。

出典 ryoko-tatsujin.net
300年以上続くセビリアの春祭り、来場者数はなんと100万人。
敷地内には1000以上ものカセータとよばれる祭小屋が並び、大規模なお祭りということが見受けられます。
2016年も、もちろん開催される予定ですので日程や見どころなどをチェックして参考にしてみてくださいね。
セビリアの春祭りってどんなイベント?見どころは?
フェリア・デ・アブリルとも呼ばれる セビリアの春祭り は、 バレンシアの火祭り 、 パンプローナの牛追い祭 に並ぶスペイン三大祭のひとつです。
ラテンの血が流れたスペイン人らしく、お祭りにおいても小さい事は気にしません。
とにかく飲んで踊って笑って情熱的に楽しくすごそう!といった雰囲気のため、思いっきり盛り上がりたい方におすすめのお祭りです。
◇元は家畜や農産物の見本市だった
スペイン語でフェリアというのは見本市を指し、フェリア・デ・アブリルは「4月の市」という意味です。
19世紀前半、スペインセビリアの民はナポレオン戦争で疲れていたところにハリケーンが来襲したため暗いムードにつつまれていました。そこで、これではいけないと2名の議員の働きによって昔開催した事のある畜産見本市を復活させ、希望を取り戻そうとしたのです。
市場の為に来た農民や家畜業者は自分たちの休憩場所としてテントを立てました。
その中で踊ったり飲めや歌えのどんちゃん騒ぎを繰り広げ、結果お祭りは大成功。
セビリアの民は前向きになり、そのうち市場が消えテントでの楽しい宴が残りました。
この宴が今のセビリアの春祭りの由来といえます。
◇実はウェルカム!?カセータで大騒ぎ

出典 http://ryoko-tatsujin.net/europe/10292/
セビリアの春祭りと言えば『カセータ』と呼ばれる祭小屋が有名です。
基本的にカセータは主催者が家族や友人を招待してテント内で飲み食いを楽しむ為の小屋なので、会員制で誰でも勝手に入れるものではありません。
会員制ではない公営のカセータは4つ設置されているので、観光客は主にそこで楽しみます。
しかし、基本オープンな性格と言われているスペイン人の人柄か、空いているカセータの入口で『入ってもいいですか』と聞いてみると大体はOKしてくれるとの事です。
気になるカセータがあれば一度聞いてみるのもいいでしょう。
是非カセータではお酒を飲んで、見よう見まねでもいいので踊りに参加してみて下さい。
ノリのよさを気に入られて、来年のカセータに招待してもらえるかもしれませんよ。
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◇麗しのセニョールとセニョリータ

出典 http://ja.myecom.net/spanish/blog/2014/041307/
お祭りにドレスアップをして参加する方々も多くみられますが、中でも子供からお年寄りまでがスペインの伝統的な衣装を身にまとった光景はとっても華やか。
女性はフラメンカと呼ばれる色とりどりのフラメンコドレスを着ていて、優美そのものです。
男性はトラヘ・コルト、コルドベスと呼ばれるフラメンコの衣装またはソンブレロというメキシコの帽子をかぶっています。
民族衣装を着た人々は馬車で会場にやってくる事も多いので、まるで映画を見ているような気分にさせてくれるほど、素敵ですよ。
開催日時と場所
セビリアの春祭りはイースターの時期を基準として計算しますので、毎年開催日時が変わってしまいます。
2016年は 4月12日~17日 の予定です。
4月下旬のスペインは初夏の様な暑さと日差しが予想されますので、薄着になれるような服装をおすすめします。また、春のスペインは雨が降りやすいので傘も持っていくとなお良いでしょう。
開催場所はセビリアの インフィエルノ通り を中心としたロス・レメディオス地区の南側一角で行われています。
◆会場まではどうやって行く?
スペインまでの移動手段はもちろん飛行機ですが、日本からスペインまでの直行便はありません。
まずはヨーロッパの主要都市(パリ、ロンドンなど)まで飛んだあと、マドリードやバルセロナ行きの飛行機に乗り換え、さらに国内線でセビリアに入る方法が主流です。
日本からの所要時間はおよそ15時間から18時間で、時差は8時間の為長旅になります。日程には余裕をもって楽しみましょう。
まとめ

出典 http://paella.muybien.info/cover/c_1203.html
ここまでセビリアの春祭りの魅力をお伝えしました。
近年、日本ではなにかに盛り上がろうとすることを少し冷ややかな目線でみる風潮が多くなっています。その中で、もっと開放的に楽しみたいと思っている方も多いのではないでしょうか。
日本人とは正反対ともいえるスペインの陽気で情熱的な国民性に触れる事で、何か得るものがあると思います。
今年の春は思い切ってスペイン旅行を計画し、春祭りで思いっきり楽しんでみるのもいいですね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。