ロイヤルアスコットのメインイベント、プリンスオブウェールズステークス。われらがエイシンヒカリが登場します。しかも、圧倒的な1番人気に支持されています。昨日のエイシンエルヴィンは残念でしたが、本日のエイシンヒカリは主役での出走ですから無様なレースは見せられません。
期待が膨らみますが、どのようなレースを見せてくれるのでしょうか。
と言うことで、今回はエイシンヒカリが出走するプリンスオブウェールズステークスと本日の展望をご紹介します。
プリンスオブウェールズステークスって?
このレースもエイシンエルヴィンが出走したものと同様、イギリス王室が主催するロイヤルアスコットのG1レースです。芝10F(約2012m)で争われます。
歴史は非常に古く、1789年に前身のプリンスオブウェールズプレートの名称で創設。1862年に後のイギリス国王で当時皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)であったエドワード7世を記念して現在のレース名へ、2000年にG1レースへと昇格しました。賞金総額はロイヤルアスコットで最高額の75万ポンド(約1億2,750万円)に上ります。
過去の勝ち馬には、種牡馬としても実績を残した数々の名馬が並びレースレベルの高さが窺えます。
こちらは、G1 10勝馬ソーユーシンクの引退レースです。
直線で力強く他馬を引き離していく走りは、着差以上に強さを見せ付けられました。ちなみに、このときはエリザベス女王の持ち馬カールトンハウスを下しています。
2016年度の詳細は下記のとおり。
・日時
2016年6月15日 16:20 発走 (日本時間 24:20)
・開催地
アスコット競馬場
・距離
芝2012m
2016年プリンスオブウェールズステークス出馬表
馬番 | ゲート番 | 馬 名 | 生産国 | 性齢 | 重量(LB) | 騎 手 |
1 | 4 | エイシンヒカリ | 日本 (JPN) | 牡5 | 126 | 武 豊 |
2 | 3 | マイドリームボート | アイルランド (IRE) | 牡4 | 126 | A.カービー |
3 | 1 | ザグレーギャツビー | アイルランド (IRE) | 牡5 | 126 | J.スペンサー |
4 | 2 | トリスター | アイルランド (IRE) | 騸5 | 126 | W.ビュイック |
5 | 6 | ウエスタンヒム | イギリス (GB) | 騸5 | 126 | L.デットーリ |
6 | 5 | ファウンド | アイルランド (IRE) | 牝4 | 123 | R.ムーア |
エイシンヒカリは4番発走です。プリンスオブウェールズステークスはスタートして少しするとコーナーがあるため、ゴチャつきやすくインコースが幾分有利と言われています。しかし、今回は6頭立てと超小頭数なので特に有利不利はないでしょう。自分のペースで行ってくれれば問題ないと思います。
鞍上も世界戦は経験抜群の武豊ジョッキーですから、心配はないでしょう。
2016年プリンスオブウェールズステークス展望
さて、レース展望ですがどのような展開になるのか、圧倒的1番人気を背負ったエイシンヒカリはどのようなマークをされるのか、どのような戦術で行くのかを考えてみます。
有力馬
エイシンヒカリ(馬番1)
日本の期待エイシンヒカリ。現在G1 2連勝中。戦績は 12戦 10勝 9着2回 と勝つか負けるかはっきりした馬です。負けは何着でも負けというちょっと男らしい馬です。前走イスパーン賞では、下馬評を覆しての圧勝劇。
終始2番手でレースを進めて、直線であっさり先頭に並ぶとそこからは他馬とエンジンが違いました。今回も落ち着いてレースを進めれば十分に勝ち負けでしょう。
ファウンド(馬番6)
エイシンヒカリの最大のライバルになるであろう馬です。G1 2勝8連対と他馬の中では抜群の実績を誇ります。このアスコット競馬場をはじめ、他のイギリス競馬場でも好走しており、馬場適性も高いです。最も長くコンビを組んできたムーア騎手が、どこで仕掛けるかにも注目です。
ザグレイギャッツビー(馬番3)
フランスダービー馬です。G1 2勝。はまったときの爆発力はあるのですが、レース成績は安定しません。ただ、フランスダービー時の圧勝や、昨年のプリンスオブウェールズステークスでは、直線で強烈な末脚を見せハナ差2着の接戦を演じるなど、侮れません。
レース展開
小頭数ですので、そこまで展開のあやはないと思われます。エイシンヒカリが逃げる展開で、他馬はそれをマークする形になると思います。
ポイントは追い出すタイミングで、ムーアとファウンドのコンビがどこで仕掛けてくるか。ファウンドの末脚がはまったときにエイシンヒカリが、どこまでしのげるかが勝敗の鍵を握ることになるでしょう。
ジョッキーの力も多分に影響しそうなこのレース、武豊ジョッキーにも期待したいですね。
まとめ
プリンスオブウェールズステークスの展望とエイシンヒカリについてお伝えしました。
ロイヤルアスコット|2016年の開催日程は?開催する競馬場は?日本での中継は?
まだ日本馬が勝てていないこのレース。去年はスピルバーグが力を出せず敗れています。今年はかなりチャンスがありそうですので、エイシンヒカリには存分に実力を発揮してもらって日本馬初の栄冠を持ち帰ってもらいたいですね。
楽しんでレースを見守るとしましょう。