だんだん気温が上がり、夏らしさが増してきましたね。まだ梅雨は開けていないようですが、夏本番が手に届くところまでやってきています。
そのような中で毎年悩みがちなのが「夏バテ」の症状です。今回は夏バテの意味について紹介するとともに、諸症状の原因とその対処法についてご紹介します。
夏バテで多い症状の吐き気、下痢について深く紹介していきます。何となく「これって夏バテ?」と感じている方も、「夏になると毎年悩むんだよね」「原因がわからなくて困っている」という方もぜひ参考にしてみてくださいね。
夏バテの意味は?暑いからではなく寒いから?
夏になるとよく耳にする「夏バテ」という言葉、そもそもどういう意味なのでしょうか。
多くの場合、夏の高温多湿によって体力が落ちることを言います。体力が落ちると言っても様々な症状があり、例えば食欲不振、睡眠不足、集中力の低下などがあります。
暑いから夏バテになるとよく言われますが、室内がエアコンにより冷えすぎて、屋外との気温差に体が耐え切れないことも原因になる場合も多いようです。
室内や電車の中に入るときにクーラーが効きすぎて寒いと感じたことはありませんか?寒いと感じるのは通常の体の反応で、夏バテを警戒している合図のようなものなのです。
夏バテの吐き気や下痢になる原因は?症状は?
◇吐き気や下痢の原因は?
夏バテのときに起きる吐き気や下痢は、エアコンによる冷気によって、あるいは冷たい飲み物や食事で体が冷えることが大きな原因です。
暑いためか、ついつい冷たいビールやそうめんなど冷たい物を飲食しがちですが、外からも中からも体が冷えてしまうことで消化不良を起こしてしまいます。
さらに冷えによる自律神経の乱れも原因として挙げられます。室内外の温度差に体が対応できず、自律神経が乱れ、正常に体をコントロールできなくなり、腸もうまく動いてくれなくなってしまいます。
◇夏バテの吐き気と下痢の症状
出典 http://www.skincare-univ.com/
夏バテの吐き気と下痢の症状として、2つのタイプがあります。1つは慢性的な症状です。
毎日一定の時間になると吐き気や下痢が襲ってくる場合は慢性的と言えるでしょう。1週間以上続く場合は他の病気の可能性もあるので病院に行ったほうが良いでしょう。
もう1つは急性的な症状です。冷たいものを食べたとき、急に冷えた室内に入ったときに突発的に症状が発生しがちです。
一時的なものではありますが、通常の市販薬が効かないことも多く、夏バテの基本的な対策をすることによって症状を改善させる必要があります。
夏バテの下痢としては水っぽい便が出ることが多いことも特徴的で、うまく腸で水分を吸収できていないという証拠の1つでもあります。
吐き気や下痢の対策は?冬場のアイテムが役に立つ?

出典 http://www.irasutoya.com/
◇一番の対策は体を冷やしすぎないこと
夏バテ症状、特に吐き気や下痢を抑えるために一番効果的なのは、やはり「体を冷やしすぎないこと」です。
冷たい食べ物や飲み物は控えめにし、温かい食べ物を食べるようにしましょう。特にお味噌汁は手軽にとることができ、体を冷やしすぎないとともに、汗で失われやすい塩分の補給にもぴったりです。温かいお茶もおすすめです。
また室内で体を冷やさないためにはひざ掛けを使用するとよいでしょう。お腹を中心にエアコンの冷気から体を守ることができ、大変効果的です。冬場に使っていたものがあれば取り出してみてはいかがでしょうか。
◇食生活と睡眠で規則正しい生活を
夏バテ全般の基本対策としては、規則正しい生活も大事です。食生活ではビタミン豊富な野菜をしっかりとること、たんぱく質を多く含んだ肉や魚をしっかり食べることが必要です。
ウナギや豚肉は栄養が豊富で夏バテにも効果的と言われています。ただし暴飲暴食は消化を悪化させますので気を付けましょう。
また、寝不足による生活リズムの乱れにも気を付けましょう。暑さで寝られないという方はエアコンを一晩中かけるのではなく、タイマー設定でより体を冷やさないように気を付けるといいでしょう。
規則正しい生活によって自律神経も正常に動き、吐き気や下痢を含む夏バテの防止にもつながります。
こちらの腸マッサージも自律神経を整える効果がありますので、是非試してみてくださいね。
まとめ
夏バテは自分が気づかないうちに症状を起こしてしまいがちです。
特に今回紹介した吐き気や下痢の症状は梅雨の時期を含め様々な季節で起こしやすい症状ですので、普段通りの対策をしてしまい、あまり効果がないと感じてしまう方も多いようです。
普段から体が冷えていないか警戒しつつ、自分に合う対策を試してみるとよいでしょう。
「暑いから夏バテ」だけでなく「寒いから夏バテ」があることも頭におさえつつ、真夏の日々を過ごしていくことが大切ですね。