日本馬の快進撃が止まりませんね。昨日のエイシンヒカリのイスパーン賞(GI)制覇に続き、朗報です。帯同馬として、一緒にフランスに渡っていたエイシンエルヴィンがモントルトゥー賞(準重賞)を制しました!えーと、誰か期待してました?
何と勝ってしまいました。エイシンヒカリも驚いたんじゃないでしょうかね。何で帯同馬が?って。
競馬の本場であるフランスで日本馬が連日勝利するという非常にめでたいニュースです。次走はG1が控えてますのでますます頑張ってもらいたいですね。
というわけで、今回はエイシンエルヴィンと海外競馬についてちょっと追いかけてみて、なぜ勝てたのかも含めて考察してみたいと思います。競馬知らない人にもなるべく分かるように説明しますので、良かったら読んでやってください。
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エイシンエルヴィンってどんな馬?
さて、この話題に上っているエイシンエルヴィンがどんな馬か、説明しておきますね。
競馬には競走馬の能力に応じて、出場できるレースにランクがありこのようになっています。
かなりざっくり言うと重賞(GI, GII, GIII)で勝ち負けできる馬は一流馬、その中でもGIで勝ち負けできる馬は超一流馬と言われます。そして、下に行けば行くほど弱くなっていくわけですが。。。エイシンエルヴィンのクラスはというと、下から3つ目の 1000万下 です。このクラスでもなかなか勝ちきれないような馬です。
はっきり言いましょう。一流とは程遠いその他大勢の馬です。コアな競馬ファンが、かろうじて知っているであろうレベルです。
モントルトゥー賞ってどんなレース
出典 https://twitter.com/keibalab
では、そんな2流馬いや3流馬(という評価)のエイシンエルヴィンが勝ってしまった、フランスのモントルトゥー賞はどんなレースなのか。
フランスでは日本とはレースの格付けがやや異なるのですが、重賞に関する考え方は同じです。モントルトゥー賞はリステッドレースに格付けされており、準重賞と訳されることが多いです。日本でいえば、オープン特別に該当すると考えておけば良いでしょう(一部例外を除く)。
なぜエイシンエルヴィンは勝てたのか?

出典 https://twitter.com/keibalab
日本でなかなか勝ちきれなかったエイシンエルヴィンが、フランスの準重賞で勝てたのはなぜなのか?理由は主に2つあると考えられます。
- 単純に日本馬のレベルが高い
- 欧州のパワーのある馬場に向いていた
◇日本馬のレベルの高さ
調教の技術の進歩や豊富な資金力による有力な種馬(交配用の牡馬)の導入など、日本の近代競馬は目覚ましい進歩を遂げてきました。血統の近代化と洗練により、欧米を凌駕するレベルまできていると見ている専門家もいるくらいです。競馬は別名 Blood Sports とも言われ、血統が勝負を大きく左右するのです。
取り分け日本の高速馬場(芝が硬い)では外国馬は日本馬に歯が立たず、日本馬のレベルの高さが証明されています。
また、 ロンジンワールドベストレースホースランキング (競走馬の世界ランキング)では、日本馬は上位の常連であり、ここでも日本馬のレベルの高さが窺えるでしょう。
◇欧州向きのパワー
2番目に挙げたエイシンエルヴィンがヨーロッパの馬場に向いているという点について説明します。日本とヨーロッパでは芝の種類が全く異なり、前述の通り日本の馬場は硬く高速馬場であるのに対し、ヨーロッパの馬場は柔らかくて芝が深く非常にパワーを要するのです。
エイシンエルヴィンの近走の成績を見ると、馬場が重いとき、つまりパワーのいる馬場の時に好走する例が顕著に出ており、それが今回の勝利に結びついたのかもしれません。
次走はGI【クイーンアンステークス】
出典 http://ameblo.jp/talkingimage/
エイシンエルヴィンの次なる挑戦は、舞台をイギリスに移してなんと GI クイーンアンステークス(The Queen Anne Stakes)です。
このレースは、英国王室伝統の300年以上の歴史を持つ ロイヤルアスコット の一つで、イギリスの一大イベントです。さすがに相手が厳しいかも知れませんが、何とか見せ場を作ってほしいですね。あわよくば勝って日本に凱旋してくれたら最高です。
ロイヤルアスコットについて詳しく知りたい方はこちらもどうぞ↓
ロイヤルアスコット|2016年の開催日程は?開催する競馬場は?日本での中継は?
クイーンアンステークス in 2016 出馬表&展開予想|エイシンエルヴィンの勝機は?
まとめ
ここまで、エイシンエルヴィンのモントルトゥー賞制覇について考察してみました。
フランスでの日本馬の連日勝利にちょっと興奮してしまったのですが、競馬ファンでない方にも伝わったでしょうか。これを機に少しでも競馬に興味をもってもらえると嬉しいです。さすがに競馬ファンの方には伝わりましたかね。伝わってなかったら私の文章力がなさすぎるだけですので、次回に生かしたいと思います。
何はともあれ、日本(の馬)が外国で活躍したということには変わりありませんので、単純に喜びたいと思います。そして、次走でも大金星を挙げて頂いてさらに喜びたいと思います!