またまた中国商品がやらかしてくれました。今度は化粧品です。日常的に使う化粧品にあろうことかステロイドが混入していました。

販売していたのは日中友好開発株式会社で、既に該当商品の バラクリーム と 三黄クリーム は、東京都より販売中止と回収指示が出されているようです。
今回は化粧品の詳細と販売会社、気になるステロイドの副作用をお伝えします。
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日中友好開発ってどんな会社?
販売していた日中友好開発株式会社は、東京都新宿区西新宿にオフィスを構える会社です。主に医療機器や健康食品の販売や輸出入を手がけており、貿易国は社名の通り中国です。
他にもカルチャーセンターやホテルの経営に旅行斡旋業など幅広い業種に手を出しているようです。
ちなみに、モットーは 健康に役立つ安全な 生薬です。
皮肉にしか聞こえないですね。
どこで売ってたの?いつから売ってたの?
今回の商品を販売していたのは、同社が運営している 鶴薬局 です。中国から輸入しここで販売していました。
販売していたのは、何と 1992年 からです。直近一週間では、各100個ずつを販売されています。ちなみに、この薬局のHPでは、すでに商品回収のお知らせが告知されていました。
それにしても、どうして24年間も見つからなかったのでしょうね。ちょっと怖いです。
問題の商品|バラクリームと三黄クリーム
回収命令が出された両商品ですが、化粧品としてではなくアトピー等の皮膚炎に塗り薬として処方されることも多いようです。
実は、この商品のステロイド混入の噂はかなり以前からあって、被害にあった患者の方々が多数おられます。ステロイドは入っていないと薬局側は言い張ってきたのですが、今回ついに御用となったわけです。
もう少し早く、行政が動いていれば被害者も少なくて済んだかもしれないのに、本当に残念ですね。
ステロイドの副作用

問題のステロイドですが、これは化粧品への配合は言うに及ばず、医薬品としても未承認の成分です。肌の炎症を抑える際の外用剤として使用されることがありますが、正しい使い方をしなければ極度の副作用に見舞われることになります。
副作用は主に2種類で、 皮膚細胞増殖の抑制 によるものと、 皮膚表面の免疫系の抑制 によるものです。
前者は、皮膚が薄くなることと、薄くなることによって毛細血管が表面に浮き上がって肌が赤くただれて見えるようになることが挙げられます。後者は感染症にかかりやすくなり、ニキビやヘルペスが発症しやすくなります。
さらに恐ろしいのは、ステロイド成分が目に入ったりすると、緑内障を引き起こす場合もあり最悪の場合は失明にも至ります。
こんなものを化粧品として販売するとは、神経を疑いますね。儲かりさえすれば何でも良いのでしょうか。
まとめ
ここまで、日中友好開発のステロイド化粧品をお伝えしてきました。
恐ろしい副作用を持つステロイドを化粧品に配合するとは、本当に中国は何でもありですね。加えて残念なのは患者の声があったにもかかわらず、行政が24年も見過ごしてきたことです。もっと早く動くことはできなかったのでしょうか。もう少し、国民の目線に立った行動をお願いしたいところです。一部に健康被害の報告はないとの情報がありますが、今後増えてくると思われます。
理不尽なことだらけの今回の事件ですが、被害にあわれた方々が早く健康になられることを願います。