本日5月29日は全仏オープン4回戦。錦織圭が難敵リシャール・ガスケとベスト8の切符をかけて戦いました。全仏オープン過去最高タイとなるベスト8、さらにその先を見据えてここは負けられない一戦です。
疲労の回復度合いはどうなのか、ローランギャロスの大ブーイングを跳ね除けてくれるのか、興味は尽きませんがどのような戦いを見せてくれたのでしょうか。
今回は速報形式で、記事を更新していきました。錦織選手の激戦の様子をご覧ください。
全仏オープン2016|錦織圭 vs リシャール・ガスケ展望予想
ゲーム表
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 合計 | |
錦織圭(日本) | 4 | 2 | 6 | 2 | 1 | |
リシャール・ガスケ(フランス) | 6 | 6 | 4 | 6 | 3 |
※日本時間で午後11時30分試合開始。午前00時00分~午前01時00分まで降雨中断。
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第1セット
【第1ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ファーストポイントは錦織。ラブゲームで錦織キープ。
【第2ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。ラブゲームでガスケがサービスキープ。
【第3ゲーム】
錦織のサービスゲーム。3ポイント目で錦織ダブルフォルト。ガスケがファーストブレイク。
【第4ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織ブレイクバック成功。
【第5ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ガスケのバックハンドからの強烈なリターンエースを放つも、錦織サービスキープに成功。ガスケのスライス・スピンにも対応し、積極的に攻撃できている。
【第6ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織ブレイクに成功。ガスケに試合の組み立てをさせない速攻。
【第7ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ローラン・ギャロスに雨が降り始める。降雨後から連続でポイントを失うが、その後立て直す。31回のラリーを制して流れをつかみかけたところで、降雨中断。午前01時00分に再開。ガスケがブレイクバックに成功。
【第8ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。サービスキープに成功。中断後からガスケが積極的に攻めに転じる。
【第9ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ガスケの強烈なバックハンドがショートクロスに決まる。ガスケのブレイク。
【第10ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。あっさりキープされる。終始ガスケの攻撃性が目立った。
中断前は錦織ペースで進んでいましたが、中断後はガスケのペースに。錦織に立て直しを許さない厳しい攻めでした。また、随所でバックハンドの鋭いショットが飛び出すようになりました。
第2セット
【第1ゲーム】
錦織のサービスゲーム。互角にゲームを進めていたが、わずかに及ばず。ガスケにブレイクされる。
【第2ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。ファーストサービスがかなり入りだす。危なげなくサービスキープ。錦織は再開後から6ゲーム連続で落とす。
【第3ゲーム】
錦織のサービスゲーム。いきなりダブルフォルトで悪い流れだったが、その後は早い攻めに転じ、強力なフォアが厳しいコースに決まりだす。ドロップショットにも対応し、このゲームをキープ。
【第4ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織は、ラストショットのミスが目立つ。ガスケのキープ。
【第5ゲーム】
錦織のサービスゲーム。第4ゲームと同様、錦織のミスが目立つ。ここで錦織のミスは24。対してガスケは要所でラストショットが決まり、かなり厳しい展開。ガスケのブレイク。
【第6ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織は、やることなすこと全て裏を取られる。ラブゲームでキープされる。
【第7ゲーム】
錦織のサービスゲーム。まだ攻め急いている感じはあるが、ファーストサービスがいいところに決まりだす。ラブゲームでキープ。
【第8ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織の強烈なリターンエースで幕を開けるが、その後はガスケに圧倒される。セカンドサービスからの錦織の攻めは、強力なスピンで封じ込められ打つ手なし。危なげなくキープされる。2セット連続で落とす。
全体的に錦織のミスが目立ちました。攻めの組み立てもガスケがすべての面で優位に立ち、錦織は非常に厳しい状況です。さらにガスケのセカンドサービスのキープ率が88%と、全く攻略の糸口が掴めていません。
今一度、冷静になってじっくり戦略を立て直す必要がありそうです。
第3セット
【第1ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ガスケのフォアハンドを攻めてポイントを重ねていく展開。サービスキープ。
【第2ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。あっさりキープされる。
【第3ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ラリーで凌いで凌いで凌ぐ展開。かろうじてサービスキープ。
【第4ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織は攻め急がず、じっくりラリーに持ち込む展開へ。ガスケのフォアハンドも深い返しで、上手くカバーリング。あと一歩のところでキープされる。
【第5ゲーム】
錦織のサービスゲーム。錦織のサービスエース2本。終始錦織ペースでサービスキープ。
【第6ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。ファーストサーブ、セカンドサーブともに厳しいものが決まる。キープされる。
【第7ゲーム】
錦織のサービスゲーム。危なげなくキープ。これでサービスは4連続キープ。
【第8ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。長いラリーに持ち込むが全てガスケに凌がれる。サービスキープ。
【第9ゲーム】
錦織のサービスゲーム。苦しみながらのサービスキープ。錦織の雄たけびが響き渡る。
【第10ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織の回り込んでの強烈なフォアハンドが決まる。粘って粘ってブレイク成功。22ゲームぶりのブレイク。
錦織がサービスゲームを落ち着いてキープできるようになり、リターンゲームに集中できるようになりました。ラリーにじっくり持ち込む戦略で、チャンスを待ち続け第10ゲームでついにブレイクに成功。いい流れを次セットにつないで欲しいですね。
第4セット
【第1ゲーム】
錦織のサービスゲーム。長いラリーの競り合いをガスケに制される。ブレイクを許す。
【第2ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。ガスケのバックハンド、フォアハンドともに鮮やかなウィナーが決まる。ガスケのキープ。
【第3ゲーム】
錦織のサービスゲーム。錦織のフォアハンドへのサーブが読まれるシーンもあったが、その後はバックハンドへのサーブも混ぜ上手く散らしながらの攻め。サービスキープに成功。
【第4ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。ラリーは錦織に有利に進むも、随所でガスケの強烈なファーストサービスが決まる。キープされる。
【第5ゲーム】
錦織のサービスゲーム。フィニッシュがあと少しのところで決まらず。今日4本目のダブルフォルトも災いして、ブレイクされる。
【第6ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。錦織は早めの攻めがことごとく外れる。サービスキープ。
【第7ゲーム】
錦織のサービスゲーム。ファーストサーブが多く決まり、ガスケはリターンができず。サービスキープ。
【第8ゲーム】
ガスケのサービスゲーム。後のない錦織は早めの攻めを見せるが、微妙なずれは最後まで修正できず。ガスケのサービスキープで試合終了。
第3セットの勢いそのままに流れに乗りたかったのですが、ガスケがそれをさせてくれませんでした。第1ゲームでガスケの猛攻に出鼻をくじかれると、あとはガスケのペース。ミスが重なったことで、メンタルでもガスケ優位が続いてしまいました。
まとめ
今大会はチャンスがあっただけに非常に残念です。
言い訳になってしまいますが、雨の中断で流れを全部ガスケにしっかり持っていかれてしまった印象です。ちょっと、1996年ウインブルドンの伊達公子 vs シュテフィ・グラフ戦を思い出してしまいましたね。あれは日没サスペンデッドでしたけど。
流れが変わってから立て直すのも非常に時間がかかりましたね。試合終了後に引き上げる錦織選手の落ち込み方がハンパなかったので、よほど悔しかったんでしょう。かなり自信もあったはずですしね。世界の壁はとてつもなく厚いんだなと改めて感じました。
ただ、チャンスはまだまだありますし切り替えて次のウィンブルドンに期待しましょう。